【妄想】ミニシアター・名画座はどうしたら存続できる?雑に考えた
ミニシアターとか名画座が好きなんですけど、最近行けてないなぁ。
こんな時、不思議なもんで自分が行かないことで、そのうちなくなっちゃうんじゃないかと思ってしまう。
実際には、自分一人が行かないくらいで潰れるようならとっくに潰れているし、各館経営は楽じゃないだろうが、頑張っているでしょう。
そんな妄想止まらないでしょ。ってことで、ミニシアターや名画座が存続していけるためにどうしたら良いかをこれまた妄想的に考えてみようかな。
売上を増やせるか
細かい理屈は(説明する自信もないので)ちょっと置いておきますけど、要は売上を増やすか、経費を減らすかってことですよね。
今回は売上増をどうするか考えましょうかね。経費は中の人じゃないとわからないことが多すぎるので今回は無視。
で、売上増はどうするのかっていうと、これまたシンプルに2つに分解できるかな。
チケット売上が増えるか
物販の売上が増えるか
チケット売上増
これまた分解すると、
チケット単価が増えるか
入場者数が増えるか
ですね。
チケット単価増
コストほぼゼロで実行できるお手軽さが魅力ではあるものの、入場者減のリスクがでかすぎるので施策としては要注意かな。
映画業界の歴史的に入場者数が過去最低を毎年更新しながらも、平均入場料金が過去最高を記録し続けた数年というのがあって、この原因は単なるチケットの値上げによるものだったということがあります。この時は数年に渡り、毎年100円ペースで値上げしていくという有様だったので、今このご時世、そこまで短絡的な値上げは無理でしょう。一発で客足途絶えかねない。顧客ファーストじゃない施策は無理です。
ただやりようがないわけでもなくて、がっちりファンをつかんでいるような劇場であれば、そこで働く従業員の待遇改善を理由にすればできなくもない気がしています。
業界の賃金水準が低いと、その職業に憧れる人が少なくなりますよね。そうすると当然成り手がいないわけですから、いずれ人員不足を招き、ひいてはサービスの質低下を引き起こすと。
であるならば、従業員ファーストで今よりサービスの質の低下を防ぐ、むしろ、より良いサービスをお客に提供することが目的の施策であることを説明すれば、回り回って顧客ファーストになるわけですから、その劇場のファンであれば値上げもやむなしといった考えに至ってくれはしないかな。
これまでの劇場ファンがいるかに加えて、値上げに踏み切った説明責任をしっかり果たすというのが大事になってきますね。
ギンレイホールはギンレイシネマクラブというフリーパスの会員制度を有してますが、オールナイトイベントの際に、会員からも入場料を取るようになりまして、それがこのあたりの理由であれば、私は納得できるかなと思っています。
(しばらく行けていないうちにそうなってたから、本当の理由は知りませんが。そもそもこの記事全体が妄想なので何れにせよ問題ないです。ていうか、年会費1万そこそこ払ったら年間100作以上タダで観れるこのサービス自体が素晴らしいっす。今はスケジュールが合わなくて行けないけど、いずれカムバックします!)
入場者数増
やっぱり普通はここを目指しそうでしょう。素人的にはそう思います。
入場者を増やすために、世の中にあるたくさんのマーケティング手法やら何やらで頑張ってやってるんでしょう。素人なので何も言えません。
・・が、施策に対しての効果の測定って正しくできてるの?っていつも思ってしまうんですよねー。
映画の宣伝って、配給会社や宣伝会社がやるのが普通なんでしょうが、素人映画ファン的にはスベってるのが多い気がして、これまた効果測定やってる?って気にさせられてしまう。
普段映画見る人より映画見ない人の方が圧倒的に多いから、そちらにアプローチしたいのもわかるんですが、きちんとリーチできてるか疑問なんですよね。
ミニシアター系でかかる作品なんて、確実に観てくれる層を取りこぼして良いほど余裕ないでしょうし、確実に観てくれる層と、そうでない層に分けた宣伝をした方がいいんじゃないかなぁって思うんですよ。
そこで、映画館が宣伝やっても良いと思うんですよね。
マスに向けたアプローチはこれまで通り配給会社がやるとして、確実に観てくれる層へのアプローチは映画館が宣伝する。
確実に観てくれる層は、そのジャンルが好きな人以外にも、普段からその映画館を利用している人ってのも含まれますね。
シネクイントがやってるリピーター割とか良いですよね。
結局劇場のファンにアプローチしろという話になってしまいますね。。。
ちなみにチケットの購買履歴から熱い宣伝メールを送るっていうのはシネマシティがやってました。(こちらは独立系とは言えシネコンなのでミニシアターではないですが)
名画座とかは、新作じゃない分、2本立てをいかに独自色を出せるかが大事ですよね。
あとは、より劇場としての個性を打ち出しやすいかとも思うので、その劇場に行くということがカッコ良いことだという雰囲気を醸成できれば、人は行くようになるはず。
うーむ、これまたどうやってファンを作るかの話になってしまった。。
物販の売上増
グッズ販売、飲食販売ですね。
これは大手のシネコンじゃないと難しいかな。
ミニシアターはなんとかなるかもしれないけど、名画座って基本的にグッズはパンフしか売ってないし、飲食もほぼないところが多い。
スナックとか程度は置いてあるものの、利益率は大して高くなさそう。
当然、中の人じゃないのでわかりませんが。
大手はそれこそ、ガンガン設備投資して、やれクラフトビールが飲めるだの、温かくて美味しいフードメニューがありますだのやってますね。ただフードはまだ値段に見合わないからもっと美味しくなってほしいor量を減らして値段も下げて欲しい。
TOHOシネマズのポップコーン高くて多すぎ問題を誰かと共有したい。
うん、項立てしたわりに大したアイデアがないあたり、やはりど素人。
個人的には美味しいコーヒーが飲める名画座があってくれたら良いなぁと思います。
近所に美味しいコーヒー店があるようなら、仕入れて置いて売ってれば、少し高くても飲みたいかも。始まる直前とかで、外には買いに行けない時とか買っちゃうよね。
最後に
なんか、自分にとって、劇場はファンが支える場所なんだと思っていることがよくわかる文章でしたね。
映画館って物理的な場所を取るから、設置したら最後、平日の稼働率の低さを抱え込まないと行けない構造なのもなかなか辛いものがあるなと。
土日しかやらない映画館とか面白そうなんですけど、どうやったら成り立つかな。
本日はこれまで。
それではみなさんご機嫌よう。
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