映画『ダウンレンジ』感想【ネタバレなし】 開放的なのに閉鎖的?限定されたシチュエーションの作り方が上手い!
試写会に当選したので行ってきましたよ。
(画像引用元:ダウンレンジ : 場面カット - 映画.com)
公式HP:ダウンレンジ | トップ
あらすじ
「VERSUS」「あずみ」「ゴジラ FINAL WARS」などで知られ、ハリウッドでも「ミッドナイト・ミート・トレイン」「NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ」といった作品を手がけてきた北村龍平監督が、広野に取り残された車の中で、見えない相手に追い詰められていく人間たちの恐怖を描いたシチュエーションスリラー。6人の大学生が相乗りした車が広大な山道を横断中、タイヤがパンクしてしまう。タイヤ交換のため車を降りた男子学生は、パンクがアクシデントではなく、銃撃を受けたせいであることに気づく。しかし、すでにその時、6人は「何か」の標的になっており……。
(引用元:ダウンレンジ : 作品情報 - 映画.com)
予告編
感想
限定的なシチュエーションの使い方が面白い
近年、「ソリッドシチュエーションスリラー」という言葉をよく聞きます。
SAWシリーズなどが有名ですが、限られた空間・人物だけで進む物語と、想像できない展開が持ち味の作品を指すジャンルのことだと個人的には理解しています。
『ダウンレンジ』のチラシにもこの、ソリッドシチュエーションスリラーの文字があります。そして、本作はこのジャンルにおける限定的なシチュエーションの作り方が独創的で、それこそが面白い点でした。
こうしたジャンルでは限定的な空間って、それこそ部屋に閉じ込められるとかそういう密室的な閉鎖性によって表現されることが多いように思いますが、本作は路上という開放的な場所で物語が紡がれていきます。
閉鎖性とは真逆のロケーションを、どうやって映画として限定的な空間に変えてしまうのか、この作劇上の工夫が面白いので、ぜひ注目してみてください。そう来るかと唸りました。
決着のつき方がグッド
ネタバレなしなので、細かいことは言えませんが、決着のつき方にあっという、ひとひねりが加えてあって最高です。
そして、タイトルとともにエンドロールとなる終わり方の切れ味が凄まじく良いです。
映画の終わり際って、その作品の満足度にかなり影響すると思うので、こういう切れ味良い終わり方だと5割り増しくらいで良い映画に思えてきます。
個人的には毛色は違えど、ボーンシリーズ的な切れ味の良さを覚えました。
最後に
9月15日から2週間限定公開らしいので、ぜひ観に行ってもらえるといいなとおもいます。
(9月15日追記)
ネタバレありでも感想書いてみました。
本日はこれまで。
それではみなさんご機嫌よう。
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