2時間余りの幸福

わずか2時間で幸せな気持ちにしてくれる「映画」について。

フェルメール展に行ってきた話

 

上野の森美術館で開催中のフェルメール展の初日に行ってきました感想です。

 

 

 

みんな大好きフェルメール

美術とか絵にさほど興味がない人でも認知度は高く、年中どこかしらでフェルメール展やってないくらいの気すらしてくるほど。

とは言え、今回は国内のフェルメール作品の展示としては最高の展示数を誇るということらしい。それだけに集客が見込めるのを踏んでか強気の値段設定な感じの当日入場料金2700円。私は図録付の前売券を5000円で買っていて、図録単品は3000円だったので、正味の入場料は2000円。美術展ってこんなに高額だったっけ?当日でも2000円はしなかった気がするけど、さすがのVF。フェルメールフィー(Vermeer Fee)の略です。どうでも良いですね。

いかんいかん、値段の愚痴を描きたかったんじゃないんだよ。

 

フェルメールは寡作なので、今回の展示でも過去最多とは言え8点しか展示がないんですよね、必然フェルメール以外の作品も展示されることになるんですが、今回のチョイスは同時代の17世紀オランダ絵画との比較というテーマだったようで、これが意図通りなかなか良かったんですよね。

そもそも私はフェルメールってさほど好きじゃないですよ。だから好きな人がなぜ好きなのか、フェルメールの何を評価しているのかがあまりわかってなかった。

そこのところに、同時代の他の画家の作品と比較することで、「ああ、なるほど。フェルメールの良さはそこか」という風な気づきがあったのが今回の展覧会でした。

では、自分が感じたその「フェルメールの良さとは何か」ですが、陽光の描き方だという風に思いました。

ピーテル・デ・ホーホという画家の『人の居る裏庭』という作品との比較で特に思ったんですが、フェルメールは特に室内において陽が射している描写が特に上手だなという印象を持ちました。それは人物の顔の白さや、影の部分だったりするのですが、言葉にするのは難しいところでもあります。

 

今回の展示で運営的に良かったことが二つありました。

まず、音声解説の無料貸出。

個人的に美術展とかは音声解説は必ずつけたい派であり、それにお金を払う価値も感じているんですが、それでも無料というのは嬉しいもの。石原さとみの声も好きでしたよ。

というか、先に入場料金高いと書いたけど、音声解説有料だと普通500くらいするから、妥当かも。

 

次に、全作品の簡単な解説のついた小冊子の配布。

作品の横とかに解説がついている形式だと、読むのにそれなりに時間もかかるから、作品の前で作品を見ていない人の集団を生んでしまい、それが作品前の混雑に拍車をかける事態になるということがありますよね。
今回みたいな人気な展示とかは特にそうなりがちですから、そういった解説を廃して、解説は小冊子に託しているため、遠くから作品を眺めて、手元にある冊子で解説読んで、その後で近くに寄って作品をまた見るということが割と効率よくできるようになっていたのが素晴らしい。あと、この冊子をメモがわりに感想とかを書きとめるのに使えるのも良いよね。

 

混雑回避という意味では、日時指定入場券という方式なので、朝一の回で入場して、最終コーナーのフェルメールルームに人が少ないうちに入り観た後に、その他の展示を見て、最後にもう一度フェルメールルームをなんとなく見るというのがオススメかもしれません。まぁお好みでどうぞ。

 

余談ですが、今回を機に単眼鏡が欲しくなりました。

 

 

 

 

本日はこれまで。 

それではみなさんご機嫌よう。

 

 

 

普段は映画のこと書いてます。

 

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